産業春秋/国連憲章に立ち返り、平和と安全を

(2024/10/24 05:00)

「国際の平和及び安全を維持するためにわれらの力を合わせ―」。国際連合憲章の前文に掲げられている一節だ。1945年10月24日に発効され、国際連合が正式に発足した。しかし足元の国際情勢はどうか。

ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルとハマスの戦争は一向に収まらない。国連がロシアの非難決議をしても、イスラエルにパレスチナ占領状態を終わらせるよう求めても受け入れない。ロシア、イスラエルに影響力を持つ米国は、ともに国連の常任理事国なのに。いや、だからか。

前文には「すべての人民の経済的及び社会的発達を促進する」ともある。しかし食料・エネルギー確保のリスクは世界中で高まっている。常任理事国のありようが、あらためて問われる。

国連に対しては、運営管理に充当する一般拠出金と紛争や自然災害などへの緊急支援に充てる指定拠出金がある。国連加盟193カ国中、日本からの拠出金は9番目に多い。もっと日本の思いを反映できないか。

日本は42年に当時の国際連盟を脱退した。代表の松岡洋右が帰国すると、熱烈な歓迎を受けたという。しかし結果として孤立を招き戦争に敗れた。世界はいま一度、国連憲章に立ち返るべきだ。

(2024/10/24 05:00)

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