MF-TOKYOの歩き方
この言葉の英語の意味を重ねるならば、Net:ネット(掛け値のない、正味の、最終の)+shape:シェイプ(形状)+加工となり、「最終形状」となる。また、同じような用語として「ニアネットシェイプ(near net shape)加工」がある。これは、「near:近い、ほとんど」から明らかなように、「ほとんど最終形状」となる。上記のイメージを部品製造に当てはめると、被加工材を最終形状にするための切削・研磨などの追加加工や仕上げ作業をほとんど必要としない寸法につくり上げることである。
具体的には、鍛造では、あえて「バリ」をつくることで、被加工材の重量の誤差などによる圧縮荷重の上昇を防ぐことが可能である。半面、「バリ取り」の作業が必要になる。「ネットシェイプ加工」は、鍛造する被加工材と製品形状を転写する金型空間が同一であることが必要である。さらには、金型、プレス機械、被加工材の3要素すべてが満足することが必要でもある。今までは冷間鋳造などで用いられてきたこの用語だが、金属3Dプリンターではまさにぴったりの言葉となり金型レスでニアネットシェイプ加工が可能になることである。
プレス加工の原則である「加工前後の体積一定」を、ネットシェイプ加工では重要な考え方である。つまり、製品となる素材の重量のコントロールがキーポイントである。重量の過剰では、金型が破損につながることがある。
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