MF-TOKYOの歩き方
「インクリメンタルフォーミング」(Incremental:ますます増加する+Forming:成形)は、日本語では、「逐次成形」と言われている。つまり、「成形品を少しずつ成形する」ことである。代表的な加工は、棒状工具を押し当てることにより金属薄板を局所的に塑性変形させることを連続的に行い、任意の形状に成形する加工技術である。例えるとマシニング加工のように数値制御された棒状の工具が平板を押しながら絞り成形をしていくようなイメージである。
この加工法の原理は、古くから行われてきた容器などの3次元形状を薄板から成形する「鍛金」である。ハンマーで局部的に薄板を叩くことを続けることで、薄板を薄くしたり、厚くしたりすることで、3次元製品にする技術である。この方法は、従来のプレス加工とは異なり専用の金型を必要としないので「ダイレス」(金型不要フォーミングとも言われる。金型を製作せずに薄板の絞り成形加工が可能なため、コスト削減と製品開発期間の短縮、また、急な設計変更にも対応することが可能である。この技術は、1990年代に日本で提案された新しい成形技術であり、現在では、さらに進化して、レーザ成形のように局所的なひずみ導入を繰り返して形状を得るものまでさまざまな原理が提案されている。 加工原理は、「絞り成形」とは異なり、板厚減少を伴う「張り出し成形」である。
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