MF-TOKYOの歩き方

【特集】現場で役立つ!新人のためのプレス用語集9.TPM(テーピーエム)

TPMとは

 「ものつくり」において、日々動き続けなければならない製造設備のメンテナンス(保守点検)は欠かせない。つまり、継続的に生産性向上、収益の確保を実現する活動ための活動を「生産保全」(Productive Maintenance)と言い、その活動を、日本の生産現場に適合させて「全員参加の生産保全:Total Productive Maintenance(総合的設備管理)」として行う活動を「TPM」と言う。TPM活動は、現在では、製造現場の効率化(ロスを減らす)だけに留まらず、あらゆる場面でTPMを重ねて「企業の継続的繁栄の基礎条件の確立」にまで幅が拡がっているので、Total Productive Managementと解釈すべき側面が多くなっている。

特徴

 TPMの特徴は、ものづくりのあるべき姿であるロス(Loss)をゼロにするための改善アプローチを「人」「設備」に着目していることである。ですから、TPM活動を実践するプロセスで「人が変わる・設備が変わる」成果をだすことである。また、保全に関する用語には、略語が多く利用されているので、以下に主な用語を列記する。保全は、故障の前に行うのが「予防保全」と故障してから行うのが「事後保全」に大きく分類できる。

○事後保全はBM(Breakdown Maintenance)とも呼ばれている
○予防保全はPM(Preventive maintenance)とも呼ばれている

 また、予防保全にはTBM(Time Based Maintenance):周期を決め、その周期に従い、定期的に行う保全。CBM(Condition Based Maintenance):劣化傾向を管理し、故障に至る前の最適な時期に最善の保全を行うこと、がある。



プレス業界注目キーワード

プレス技術

【出典】プレス技術 2019年4月号

プレス技術とは・・・プレス加工・プレス金型から材料、IT活用、生産システムまで、生産現場の課題に応える塑性加工技術の総合専門誌(毎月8日発売)

https://pub.nikkan.co.jp/book/b10022787.html

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