MF-TOKYOの歩き方

【特集】現場で役立つ!新人のためのプレス用語集16.レーザマーキング

いろいろあるレーザマーキング

 「レーザマーキング」という言葉から、何となくイメージできるのが、レーザを利用してマーキング(印をつける)と考えられるだろう。また、「レーザ」という言葉からは、レーザ切断なども思い出される。ここでは、基本から眺めてみる。まず、レーザとは、光を増幅して放射する光のことで、大きなエネルギーを持ち指向性や収束性に優れている。レーザ加工機が機能できる3つの加工「カット、彫刻、マーキング」である。どれも、レーザを利用しているが、加工機械となると、レーザカッター、レーザ彫刻機、レーザ刻印機となる。

プレス加工に利用されるレーザマーキング

 レーザマーキングは、「刻印」をする機械と考えることができる。原理は、対象物にレーザ光を照射して表面を溶かす、焦がす、剥離する、酸化させる、削る、変色させることでロゴや商品名、シリアル番号や型番などを印字する方法である。レーザマーキングは、「マスク式」と「スキャン式」の2種類がある。

○マスク式:レーザ光を面で照射し、マスクを通過した部分のみが印字される方式。高速・高解像度のマーキングが可能であるが、印字内容に合わせたマスクを用意する必要がある。

○スキャン式:レーザ光の照を一筆書きのように印字していく方式。従来はXYの2軸制御だったため平面にしか印字できないが、現在ではZ軸により高さを制御が可能なために、あらゆる立体形状の対象物にマーキングできる。



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プレス技術

【出典】プレス技術 2019年4月号

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