MF-TOKYOの歩き方

【特集】現場で役立つ!新人のためのプレス用語集12.インライン検査

歴史から見ると

 大量生産方式として、あまりにも有名なフォード生産方式は、1910年代にフォード自動車会社で実施した大量生産方式で機械部品の規格化とコンベヤによる移動しながら組立法を結合し、飛躍的な生産能率の向上と原価の引き下げを実現したものである。このように、工程順に機械設備を並べることで単一製品の生産性に優れ、効率よく大量生産を行う方式として「ライン生産方式」がある。このような生産方式においても、検査は必要であり、そのライン生産方式に外観検査工程を組み込んだものを「インライン検査」(In Line)、ライン生産方式から外れて検査を行うものを「オフライン検査」(Off Line)と言う。より具体的に言うならば、インライン測定は、自動測定であり、オフライン測定は、手動測定と言い換えることができる。

実際に現場では

 実際のインライン測定では、ライン上にセンサを取り付けて、センサの下を通過する部品を定常的に監視する仕組みが多用されている。例えば、①良品として判定する形状や寸法(公差の範囲)を決めて②生産品がセンサのライン上に設置されたセンサの下を通過する際に測定を行う③良否判定を行う④不良品と判断したときにNG判定を出力しラインの外に排出するようなシステムで生産される。上記ようにラインに組み込むことで、大量生産される部品を自動的に検査できる。この方式は、測定者の技量や測定方法に依存しない測定を、安定的に大量に繰り返すことができ、更には、定常的な監視により、いつから不良品が発生し始めたかを把握できる。



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プレス技術

【出典】プレス技術 2019年4月号

プレス技術とは・・・プレス加工・プレス金型から材料、IT活用、生産システムまで、生産現場の課題に応える塑性加工技術の総合専門誌(毎月8日発売)

https://pub.nikkan.co.jp/book/b10022787.html

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